離島の暮らしを支える、見えない努力
西表島では、私たちの暮らしに欠かすことのできないガソリンやLPガスといったエネルギー資源は、すべて海を越えて石垣島からフェリーで運ばれてきます。本土のように高速道路を大型ローリー車が走って一度に大量に輸送することはできず、限られた便数とスペースの中で、慎重かつ計画的な輸送が日々行われています。
現在、西表島へのフェリーは1日あたり2便が基本で、2日に1回のペースで、「ガスとガソリンは同じ船に積まない」という法律に従い、午前にガス、午後にガソリンと、時間を分けて輸送する安全を最優先にした輸送体制が徹底されています。
石垣島から到着したガスボンベは、港で一つひとつ慎重にフォークリフトでトラックへと積み替えられ、その後、島内のガス貯蔵施設や各家庭へと届けられます。ガソリンについても同様に、サービスステーション(SS)まで安全に輸送されます。
こうした一連の作業には、常に細心の注意と専門的な知識が求められます。決して派手な仕事ではありませんが、島の暮らしを根底から支えている大切な役割です。
こうした一つひとつの手間と工夫が、離島での安心・安全な暮らしをしっかりと支えています。

